|
|
|
合成樹脂用語集(成型加工編) |
回転成形 Rotational molding |
@ |
中空状の割り型の中に流動性のよい成形材料を入れたのち,特殊のカム機構で二軸の異方向に回転しつつ炉内を加熱する。回転の遠心力によって型の内面に均等な厚さの付着膜を形成すると同時に溶融が行われる成形法をいう。
|
A |
材料としては,粉末ポリエチレン、PVCペーストがよく使われている。
|
B |
成形品例としは大型成形品が多く,タンク,庭池などがある。
|
火炎処理 Flame treatment |
@ |
強い炎でプラスチック表面を酸化する処理で,特にポリオレフィンに対する印刷特性,接着特性などを向上するめために用いられる。
|
A |
プラスチックコンテナー,ボトル,ぺール缶などの肉厚の厚い成形品の印刷の前処理に用いられる。
|
型締力 Clamping force |
@ |
金型を締付ける力の最大値と,成形可能な最大投影面積をいう。
<参考事項> 型締力の計算例
例示条件
・製品投影サイズ:420mmX300mm (1,260cu)
・使用樹脂:ポリプロピレン高流動グレード
・成形圧力:800kg/cu → キャビティ内平均圧力 250kg/cuとする。
計算
F≧P・A・10-3(トン)から
F≧250(kg/cu)×42×30(cu)×10-3(トン/kg)
F≧315トン
ただし、P(kg/cu):キャビティ内平均圧力(射出圧力の1/2〜1/4:200〜500Kg/cu)
A(cu):成形品投影面積、 F(トン):型締力
10-3 :単位換算係数(1s=10-3トン)
解答
上記結果から,当製品の成形に当たっては315トン以上の型締力を持つ成制機の選択(350トン型)が必要である。
|
金型 Mold |
@ |
成形材料を一定の形状に成形するための型のことで,通常金属製のものをいうが,木型,プラスチック型なども含めて使われることもある。
|
A |
射出成形トランスファー成形,圧縮成形なとに使われる。
|
B |
金型の構造は雌雄両面よりなり,キャビティ,ランナー,ゲートなどの機能を具え,各コア,ピン類などの構成部品から成立っている。目的によって種々の形式かある。
|
カレンダー加工 Calender |
@ |
配合ゴムや熱可塑性樹脂コンパウンドなどを一定の厚さに連続して圧延し,フィルム又はシート状に成形したり,布や紙の面に被覆(ひふく)したりするときに用いる加工法をいう。
|
A |
装置として一般に3〜4本のロールの配列の形式により直列型・逆L型・Z型などがある。
|
B |
最近では,ロールの直径が40インチ前後,面長が90インチ前後のものが現われ,また圧延速度もゴム用90m/min,プラスチック用200m/minものがある。
|
キャビティー Cavity |
@ |
一般には。成形品が成形される雌型と押出型の間の空間〔成形品の型室〕をいい特に雌型の彫刻面をいうこともある。
|
A |
キャビティ−は空洞を意味する言葉である。
|
キャストフイルム Cast film |
A |
@ |
Tダイから押し出された材料を内部に水を通して冷却されている研磨されたロールにただちに接触させて,急冷して得たフィルムをいう。
|
A |
PP, L-LDPEがこの代表例である。
|
B |
@ |
ポリマーの溶液を金属製の板に流し,溶剤を蒸発させて得るフィルム。
|
A |
絶縁用ポリカーボネートフィルム,セロファンがこの代表例である。
|
クレート Crate |
@ |
プラスチックコンテナーのことをいう。
|
ゲート Gate |
@ |
金型において溶融樹脂がキャビティ一に射出される湯口で,スプルー又はランナーから成形品のできるキャビティーに入る狭い断面積(門のようになった)の部分をいう。
|
A |
形状及び機能により各種のものがある。例えば,形状によりファン(扇状)ゲー卜,リングゲート,トンネルゲートなど,機能的にダイレクトゲート,非制限ゲート,ピンポイントゲートなどがある。
|
コア Core |
@ |
金型の中子や芯金又は成形品内面形成品の凸型(中子)のための金型突起部分をいう。押出用ダイの中空体形成のための芯型をいうこともある。
|
A |
フォームラバーのマトッレス又はクッションで,その弾性,圧縮性などを調節するため裏面に一定条件で作られた空所のこと,”抜き穴”ともいう。
|
B |
紙又はフィルム類を巻取るときに使う芯棒,繊維のスキン層以外の中心部分,サンドイッチ構造材の芯材などをもいう。
|
コエクストルージョン Co-extrusion |
@ |
2台あるいはそれ以上の押出機を用いて可塑化した異色の,あるいは異質のプラスチック材料を一組の共通ダイに導き,ダイ内部であるいはダイ開口部において材料同士を接触させ,単一の製品として押し出す成形操作をいう。複合フィルムの製造などはこの例である。
|
高周波接着 High frequency glueing |
@ |
誘電損失の大きい熱可塑性プラスチック(ポリ塩化ビニル,ポリエステル,ナイロン)を高周波電界内に置くと内部から発熱して軟化するので,この現象を利用して行なう接着方法をいう。原理的には電子レンジと同じである。
|
コーナーR Corner Radius |
@ |
半径軌道を意味する。例えば,5Rとは半径5mmのコーナーをいう。
|
コロナ処理 Corona discharge treatment |
@ |
導体の一部の突起や絶縁体中の空隙など,電界の集中しやすい部分の電位が特に高まったとき;その部分に接する気体が絶縁破壊を起こして発生する局部的な放電をいう。
|
A |
ポリオレフィンのような無極性プラスチックの接着材,インキ,塗料などに対する親和性を向上させるためコロナ放電によってその表面を処理することをいう。
|
|
|
Copyright (C)2009-2013 SHOEI-CHEM CO.,LTD All Rights Reserved. |
|