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合成樹脂用語集(樹脂一般知識)
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塊状重合 Bulk polymerization
@ モノマーのみ、又は少量の重合開始剤を加えるのみで,分散媒などを用いずにそのまま重合させて,全体を塊状固形の高分子にさせるような重合をいう。固相(液体状態)及び気相(気体状態)でも可能であるが,液相で行なわれることが多い。
A メタクリル酸メチルエステル(有機ガラス)の板状製品の製造や,スチレンの連続重合,注型重合によるモノマー・キャスティングナイロンの製造の場合などに利用される。
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外部潤滑剤 External lubricant
@ 外部滑剤あるいは外潤ともいう。
A 成形機の熱金属面と溶融ポリマーとの界面に潤滑層を形成し,粘着を防止する添加剤をいう。
B 通常,滑りの悪いGPポリスチレン等に用いられる。
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架橋 Crosslinking
@ 線状重合体の分子相互間を化学的に結合させて網目構造(三次元構造)をつくることをいい,別名“橋かけ”ともいう(ゴムの加硫がその代表的なものである。)
A ポリエチレンの改質として放射線照射による架橋がある。
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可塑剤 Plasticizer
@ プラスチック又はゴムの加工性を改善し,同時に製品に柔軟性を付与するために加えられる液状又は個体状物質で,一次可塑剤,二次可塑剤及び高分子可塑剤に分類される。
A プラスチックやゴムとの混和性がよく,低揮発性,光・熱安定性,低温柔軟性,耐抽出性,耐移行性などが必要である。
B 一般的にフタル酸エステル,りん酸エステル,脂肪酸エステル,アジピン酸エステル,エポキシ,多価アルコールエステル系など多種あり。
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滑剤 Lubricant
@ ポリマーを加熱成形するとき,その流動性を改善して加工を容易にするため,あるいは成形品を金型から抜き取ることを容易にするために添加する薬剤をいい,一般に脂肪酸(ステアリン酸)又はその塩類(ステアリン酸亜鉛)のような有機製品を用いる。
A 樹脂との相溶性が低く,加工機械の表面と樹脂との間に潤滑剤として作用するものを外部滑剤,ポリマーと容易に相溶し,その溶融粘度を低下し,流動性をよくするものを内部滑剤という。
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共重合体 Copolymer
@ 2種類以上の単量体を混合し重合することを共重合といい,この反応によって得られた重合体を共重合体という。
A 共重合体は,2種類以上の単体が不規則に,又は整然と交互に配列している。単体の混合比を変えることにより,また重合速度比の差などから,重合体の組成が異なる。したがって,性質も異なる多種類の共重合体を得ることができる。
B 同一系の多官能化合物を2種類以上混合して,他の多官能化合物と縮合することにより得られる重合体を,共縮合体という。
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グラニュール Granule
@ 1mmから3mmくらいの長さをもった粒状の成形材料をいう。
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グラフト共重合体 Graft polymer
@ 共重合体の一種であるが,ある種の単独重合体に他種の単量体を加えて重合すると,単独重合体のある部分から枝分かれして他種の単量体との重合が起こる状態をいう。ちょうど木の幹(Aポリマー)に他の木(Bポリマー)をあとからつぎ木した形となることからグラフトポリマー〔(graft copolymer) (graftはつぎ木の意味)〕と呼れる。
A L−LDPE(直鎖状ポリマーにC4. C6. C8の枝がついている),HIポリスチレン(GPポリスチレンの主鎖にゴム系の分子を枝のように結合)などがその例である。
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グレード Grade
@ 樹脂には,PSやPC・PE・PPなど,多くの種類があるが,例えば,PSの中でも,流動性や離型性・難燃性などの違いによって,いくつもの種類に分かれる。これを,“グレード”と呼ぶ。
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結晶性ポリマー Crystalline polymer
@ 高分子には,分子が規則的に配列しやすいものと配列しにくいものがあり,前者を“結晶性高分子”後者を“無定形高分子”又は”非結晶性(非晶性)ポリマー”と呼ぶ。
A ポリエチレン,ポリプロピレンなどは代表的な結晶性高分子であり,他にポリアミド(ナイロン),ポリデセタール,ポリ塩化ビニリデン,ポリ四ふっ化エチレン,線状ポリエステル(PET)がこれに属し,ポリスチレンは非晶性高分子で,ポリ塩化ビニルや酢酸セルロースなどは,非晶性のうちでもやや結晶性に近い高分子である。結晶性高分子が一次転移点(融点)と二次転移点(ガラス転移点)をもつのに対し,非晶性高分子に二次転移点のみを示す。
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合成樹脂 Synthetic resin
@ 天然樹脂(松脂やシェラック)に対して,人為的に合成された樹脂状のものを当初合成樹脂といったが,現在では,プラスチックと同じ意味に使われている。
A 大別して熱可塑性樹脂(ポリ塩化ビニル,ポリオレフィン,スチレン系樹脂)と熱硬化性樹脂(フェノール樹脂,尿素樹脂など)に分けられる。
B “合成樹脂”と”プラスチック”なる用語の関係
“合成樹脂”どプラスチック”とは多少意味がちがうが,一般的には同じような使い方をしている。
プラスチック……可塑性の流れ(Plastics Flow)をするものという意味から,学問的にはプラスチックと呼ぶ方が望ましいことになる。

〈解説〉 合成樹脂の語源
ベークランド博士の1909年(明治42年)エ業化に成功した「フェノール樹脂」の外観が松脂(低分子)のような状態であったため,合成樹脂と云う名称が生まれたものではないかといわれている。
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高分子  High polymer, Macromolecule
@ 多数の原子の共有結合による連なりによって構成され,通常は10, 000以上の分子量を有する化合物をいう。高分子の<高〉は分子量が大きいことを意味する。
A 高分子はそれがどのようにしてつくられたかにより天然高分子(繊維素,天然ゴム,蛋白質,石綿,雲母など),半合成高分子(酢酸繊維素,塩酸ゴムガラスなど),合成高分子(ポリエチレン,ポリアミド,フェノール樹脂など)に分類される。

〈解説〉 高分子物資(高分子化合物)とは
分子量の大きな化合物((独)シュタウンディガーの定義によれば分子量が10,000以上の物資のことを指す) 分子量が増大するにっれて融点や溶解性だけでなく,他の物性も変化するが,約1万以上の分子量になると,溶融したときの流れの性質や機械的な性質が大きく変わり,プラスチックとしての特徴的な性質がはっきり現れてくる。 このようなことから,物性の変化から分子量約1万以上のものを“高分子化合物”といっている。
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