トップページ 新着情報 会社情報 製品紹介 プラスチックの知恵袋 環境への取り組み 採用情報 サイトマップ リンク お問い合わせ

合成樹脂用語集(樹脂一般知識)
ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行
バージン Virgin
@ 処女の意味から転じて,新品の成形材料をいう。再生材料(射出成形など,ライナー、スプルー、不良成形品などを粉砕して再使用する材料)の対語である。
▲トップ
発泡剤 Blowing agent
@ プラスチック又はゴムに配合して,製品にスポンジ構造若しくはセル構造を与えるための物質をいい,物理的な状態の変化により発泡させるもの(例えば,炭酸ガスの圧入)と,化学変化によりガスを発生させて発泡させるもの(例えば,アソビスイソブチロニトリル)に大別される。
▲トップ
非晶性ポリマー Amorphous polymer
@ ポリマーの中の分子の形状,分子相互の配列が,全く無秩序であるような状態を“非晶性高分子”又は”無定形高分子”という。
A ポリスチレン,ポリカーボネート,アクリル樹脂,アクリロニトリル・スチレン樹脂が代表的な非晶性ポリマーである。
▲トップ
BMC Bulk Molding Compound
@ FRP(ガラス繊維強化熱硬化樹脂)の一種で,フィラーを多量に配合した,射出成形,圧縮成形材料のこと。
▲トップ
ビニル Vinyl
@ CH2=CH-で表される基のことで,ビニル基を有する化合物を,“ビニル化合物”といい,容易に重合してポリマーになる。
A ポリ塩化ビニルのことを,単に“ビニル”と言うことがある。
▲トップ
ビニル重合 Vinyl resin
@ ビニル基を持っ単量体を重合して得られる樹脂の総称である。
A ただし,一般には,ポリ塩化ビニル,ポリビニルアセタールなどのようにビニルの名称をもつ樹脂をいい,スチレン系樹脂,アクリル樹脂などは除く。
▲トップ
ピニリデン Vinylidene
@ CH2=C=なる二価の不飽和原子団。
A 代表的な樹脂は,塩化ビニリデンである。
▲トップ
フェノール樹脂 Phenol resin. Phenolics
@ フェノール類とホルムアルデヒドとの反応により得られる熱硬化性樹脂で,フェノール類の中で特にクレソールを主原料としたものをクレゾール樹脂,キシレノール樹脂ということもある。
A これは,成形品・積層板・棒及び管として各種電気絶縁物・機械部品などに用いるほか,塗料・接着剤,シェル鋳造用などに用いられる。“フェノール・ホルムアルデヒド樹脂”ともいう。
B 最も早く開発された合成樹脂であって,「ベークライト」の商品名で広く知られている。
▲トップ
複合材料 Composite material
@ 異質で異形の材料を組合わせ合成することにより,単体では持ち合わさなかった有用な特性を実現し,要求に適合する優れた性質をもつ材料を創造する方法を材料の“複合法”といい,こうしてつくられた材料を“複合材料”という。
A 一般に分散材(分散相ともいう)をマトリックス(母体ともいう)に分散した系が多く,分散材の形状で分類すると,分散強化<dispersion strengthened>複合材料(DSCM)、粒子強化<particle reinforced>複合材料(PRCM)及び繊維強化<fiber reinforced>複合材料(FRCM)がある。
B FRCMをマトリックスによって更に分類すると,繊維強化ゴム(FRR)、繊維強化プラスチック(FRP)、繊維強化金属(FRM).繊維強化セラミパックス(FRC)がある。
▲トップ
不織布 Non-woven fabric
@ 繊維類を織機で織らずに織物状にした生地である。
A 繊維を互いにからませるのにニードルパンチ方式(多数の針を上下させることによって繊維をからませて製造する方法)による機械的方法と化学的方法がある。後者は,天然繊維又は合成繊維を混合してフェルト状にしたものを溶融接着剤又はバインダーになる樹脂を使って結合させるかの方法をとる。
B 口過布,絶縁材,断熱材,芯地,内装材など広い用途がある。
▲トップ
ふっ素樹脂 Fluorocarbon resin
@ 主鎖に炭素鎖をもち,側鎖にふっ素の結合をもつポリマーをいう。
A 化学構造上ポリオレフィンに似ているが,水素原子の全て又は大部分がふっ素原子によって,あるいは水素原子の一部が塩素原子によって置換された構造をもつ。
B 多くの種類が試作又は生産されているが,工業的に重要なものは,四ふっ化エチレン樹脂,四ふっ化塩化エチレン樹脂,四ふっ化エチレン・六ふっ化プロピレン樹脂(ふっ化エチレンプロピレン),ふっ化ビニリデン樹脂などがある。
C 一般に耐熱性,耐薬品性,電気的特性などが優れていて,化学機械装置の部品,電気絶縁体などに用いる。
▲トップ
プラスチックとプラスチックス Plastic & Plastics
@ 一般に使用されているものを厳密に区分すると次のようになる。

プラスチック………JIS用語 → 一般名称
プラスチックス……外来語としての英語読みの場合(Plastics)

〈英語表示の場合〉
Plastic 主として形容詞的表現で「形成力のある」「こねて物を造れる」,「プラスチック製の」とかいった意味である。
Plastics 主として名詞的表現で,合成樹脂,プラズチック製品を意味する。
A プラスチックの語源
ギリシャ語のPlastikos (プラスティコス)(生成する,形ずくる,発達するなどを意味する)
▲トップ
不飽和ポリエステル(UP) Unsaturated polyester
@ ポリエステルの一種である。
A 特徴として,透明で機械的性質に優れ,ガラス強化グレードは非常に強靭で,FRPに用いられる。耐熱性,電気特性に優れ,耐薬品性はよいがアルカリ,強酸に侵される。
B 応用例として
建築関係(浴槽,浄化槽,波板,パイプ,サイロ,洗面器,家具)
船舶関係(漁船,ボート,ヨット,水槽,ブイ)
鉄道関係(汚物タンク,水タンク,椅子,扉,便器,寝台)
自動車関係(ボディ,燃料タンク,ヒーターハウジング,計器盤)
電気関係(高圧絶縁材,照明カバー,バッテリーケース,アンテナカバー)
化学工業関係(タンク,パイプ,ダクト,フィルタープレート)
スポーツ用品(釣竿,洋弓,スキー,ゴルフ用品,ゴルフカー,スノーボート)
その他(航空機部品,グライダー,ヘリコプター,ヘルメット,接着剤,パテ,塗料)がある。
▲トップ
ブルーイング Blueing
@ 透明プラスチック材料の黄色味を消すためにブルーイング剤を添加して青味付けを行うことを言う。
A AS樹脂などはブルーイングを行う典型的な例である。
▲トップ
ブロック共重合体 Block copolymer
@ ブロック共重合によって得られる重合量体,構成する単量体AとBが,各々の重合したAとの性質をある程度兼ね備えた性質を示すことが多く,この点普通の共重合体とは異なる。
A 例えば,エチレン・プロピレン共重合体(ブロックPP),スチレン・ブタジェンブロック共重合体(SBR)が代表的な製品である。
B 立体規則性の異なる塊(ブロック)が結びっいた構造を有する重合体を,特に“ステレオブロック共重合体”という。
▲トップ
ペレット Pellet
@ 広義には粒状,角状など,小塊状の成形材料の一般呼称である。
A JISでは「直径又は一辺が2mmから3mmくらいの小さい一定の円柱形又は角柱に造粒した成形材料」と規定している。
B 一般に熱可塑性プラスチックでは成形機への供給を容易にするため,着色剤/各種添加剤などを混入したあとでペレットに造粒し,市販されることも多い。また製品特性に応じた特殊配合,特定着色及びスクラップ回収のため成形業者が自家再生産して使われるペレットもある。
C ペレットは多孔円形ノズルによるひも状又はシート状に押出されたものを切断して製造される。
▲トップ
ポリアセタール(POM) Polyacetal, Acetal resin
@ エチレンを重合して得られる重合体をいい,典型的な熱可塑性樹脂の一つである。
A 高圧下で重合する“低密度ポリエチレン”、触媒を用いて中圧及び低圧で重合して得られる“高密度ポリエチレン”があり,この両者は構造,性質,用途に相違がある。
B また製造法によって高圧法,中圧法,低圧法ポリエチレンと区別されることもある。熱可塑性樹脂の成形法がすべて適用でき,用途が広範囲に及んでいる。
▲トップ
ポリエステル Polyester
@ 多塩基酸(分子内にカルボキシル基を二っ以上有す)と多価アルコール(同水酸基を二つ以上有す)の重縮合などにより得られる,樹脂をいう。
A 実用に供せられているものとしては,不飽和ポリエステル樹脂(UPE),アルキド樹脂,ポリエチレンテフタレート(PET)などがある。
▲トップ
ポリオレフィン Polyolefin
@ エチレン,プロピレン,ブテンなどのオレフィン類の単独重合体又は異種ポリオレフィンとの共重合体の総称である。
A 数多くのものが含まれることになるが,実際に熱可塑性樹脂として使われているものは炭素数の少ないものの重合体であって,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテンなどはその代表的な例である。
▲トップ
ポリカーボネート(PC) Polycarbonate
@ “ポリ炭酸エステル”とも呼ばれ,炭酸エステル(−O−CO−0,カーボネート結合)を基本構造とする線状高分子物の総称。
A 工業的には,ビスフェノールAとホスゲンの重縮合によって得られる熱可塑性樹脂である。
B 機械的強度が大きく,耐熱性に優れ(融点220〜230°C,熱変形温度135°C以上),透明,難燃性で吸水性が小さいので,エンジジニアリングプラスチックとしてフィルム,射出成形品,吹込成形品,押出製品などに用いられる。なお,ガラス繊維を充てんして補強されたものもある。
▲トップ
ポリ酢酸ビニル Polyvinyl acetate
@ 酢酸ビニルを重合して得られる高分子物で,“ポリビニルアセテート”ともいわれる。単独重合体の他に酢酸ビニルを主成分とする共重合体を含むこともある。
A 無色透明の熱可塑性樹脂で,無味無毒性。低分子量の樹脂は軟かくゴム状である。比重1.17〜1.19,軟化温度は分子量により70〜190℃,芳香族炭化水素,ケトン類,低級アルコール類,エステル類には溶解するが,水,エーテル,ヘキサンなどには不溶である。
B 可塑剤として用いられることは少ないが,接着剤,塗料,繊維処理剤,紙サイズ剤などに用いられる。チューインガムのベースとしても有用である。けん化してポリビニルアルコールが得られ,繊維原料となる。
▲トップ
ポリスチン(PS) Polystyrene
@ スチレンを単独に重合して得られる重合体,又はこれを主成分として他の単量体と共重合した共重合体をいい,これらのポリマーに合成ゴムなどを混合したポリマーブレンドをいうこともある。
A 代表的な熱可塑性樹脂の一種で,成形しやすく電気特性に優れている。構造は〔−CH2−CH(C6H5)−〕n,比重1.05,軟化温度130°Cが(熱変形温度75〜95°C)である。
B 種類としては一般用と耐衝撃用があり,前者はスチレンモノマーを単独重合したホモポリマーGP (General Purpose : 多目的タイプ)とも呼ばれ,更に高流動,一般用,耐熱用に細分できる。後者はスチレンモノマーと合成ゴムのグラフトポリマーであるH I (High Impact : 高強度タイプ)ともいわれる。
C なお,スチレン系樹脂として広くAS樹脂. ABS樹脂を含めることもある。
D 射出成形・押出成形などのすべての成形法が利用でき,用途範囲が広い。また発泡製品も広範囲に使用される。
▲トップ
ポリフェニレンサルファイド(PPS)  Polyphenylene Sulfide
@ ベンゼン環といおうが交互に連なった分子構造を有する直鎖状高分子であり,難燃性(UL 94 V−O)を有するエンジニアリングプラスチックである。
A 特性としては,熱変形温度260°C以上(分解開始温度400°C以上),連続使用温度170°C〜240°Cと高〈,また熱濃硝酸のほかは,ほとんどの酸,アルカリ,有機溶剤に耐える。
B 主としてコネクター,ソケット,コイルボビンなどの電子,電気部品,各種センサーハウジング,ハロゲンランプソケット等の自動車部品のほかに,精密機器,化学機器,家電部品などに使用される。
▲トップ
ポリブタジエン Polybutadiene
@ ブタジエンのゴム状重合体をいう。天然ゴム, SBRに次ぐ汎用ゴムであり,溶液重合した高シス1.4及び低シス1.4ブタジエンゴムが市販されているが,高トランス形の製品もある。また乳化重合のものもある。
A 弾性及び耐摩耗性が大きく,発熱量が小さい。タイヤ,ベルト,ホース,履物などに使用される。
▲トップ
ポリブデンー1 Polybutene−1
@ ブテン1−の重合体。
A 陽イオン重合触媒によってイソブチレンとノルマルブチレンの混合物を重合した従来のタイプのポリブデンは,無定形固体ないし粘稠液状であるが,最近立体特異性重合によってブテンー1のみを重合して結晶性高分子量のアイソタクチック構造のものが合成されている。
B 高い引裂強さ,美しい表面性及び耐薬品性がよいため,フィルム用あるいはパイプ用などに今後の発展が期待される。的な結合を配慮したファイン化の複合材料である。
▲トップ
ポリプロピレン(PP) Polypropylene
@ プロピレンを触媒存在下で重合して得られる熱可塑性樹脂である。アイソタクチック構造などをとる立体特異性高分子で,代表的な結晶性高分子でもある。
A 〔−CH2=CH(CH3)−〕nの構造式を有し,軽量(0. 90)で機械的性質,剛性,曲げ疲労性などに優れている。融点約170°Cの耐熱性を有し,高密度ポリエチレンと一般的性質が類似しているが,ストレスクラッキング性,透明性がまさっている。熱可塑性樹脂の各種成形法が応用できる。
B 種類としては,プロピレンを単独重合したホモポリマーと,透明性や耐寒衝撃性を向上するために,エチレンと共重合したコポリマー(ランダムコポリマー,ブロックコポリマー)がある。
C 射出成形品,フィルム類,繊維などの用途が大きく,殊に二軸延伸フィルム,綿用繊維への利用は特色がある。
▲トップ
ポリマーアロイ Polymer alloy
@ 本来“アロイ”とは,2種類以上の金属を溶融させて作った合金をいう。
A ポリマーの場合,2種類以上のものを混合して作ったものをいい,ポリマープレンドと同意語であるが,ポリマーを単純に混ぜたのではなく,相溶化の工夫や化学的な結合を配慮したファイン化の複合材料である。
▲トップ
ポリマーブレンド Polymer Blend
@ 二種以上のポリマーをブレンド(配合,混合)して,両者の特長を兼ね備えた(両者の物性上の欠点を補完する)第3のポリマーのことをいう。
A 複合材の一つで, A (Alloy). B (Blend). C (Composite)の一翼を担っている。
▲トップ

Copyright (C)2009-2013 SHOEI-CHEM CO.,LTD All Rights Reserved.