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合成樹脂用語集(樹脂一般知識)
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帯電防止剤 Antistatic agent
@ プラスチック製品の表面抵抗率を低下させ,静電気の発生を防止するために成形材料に加えたり,あるいは製品表面に塗布する物質である
A 塗布による帯電防止法は手軽に実施できるため広く用いられるが,摩擦や水洗により効果が失われやすい。これに対して内部練込み法は効果が永続する。
B 現在使用されている帯電防止剤には各種界面活性剤,多価アルコール(1分子内にOH基を二つ以上有するもの),カーボンなどがあるが,このうちカチオン(陽イオン)活性剤が最も多く使用されている。
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タブレット Tablet
@ 粉末成形材料を適当な形状に押し固めたもので,圧縮成形又はトランスファー成形に用いられる。
A 一般には成形品1個分に相当する材料を短い円柱状に固めて用いる場合が多く,高周波予熱や金型ぺの装てんなどの操作が容易である。
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タルク Talc
@ 主成分は”けい酸マグネシウム”である。
A 粉砕物はうすい板状又はマイカ状(うんも)の形態を呈し,中には繊維状のものもある。
A PP等のプラスチックの改質剤(板状のタイプのもの)として配合され,耐熱性及び剛性を改良した工業部品用の複合材料として使用されている。
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炭カル Calcium carbonate
@ “炭酸カルシウム”の略称。
A 石灰石,方解石,かき殼などを機械的に粉砕した重質炭酸カルシウムと,石灰石や炭酸ソーダーを原料とし,化学的に精製した軽微性炭酸カリシウムに分けられ,それぞれの製造法により粒度,形態,分布の異なったものが得られる。
B 軽微性炭酸カルシウム及び重質炭酸カルシウムは増量剤として,広くゴム,プラスチック,塗料,接着剤などに使用され,一方軽微性炭酸カルシウムのうち超微細粒子のものはゴムの補強剤として,またプラスチックや塗料の物性改良剤として使用されている。そのほか紙,食品関係にも広く利用されている。
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チーグラー触媒 Ziegler catalyst
@ 低圧法高密度ポリエチレン製造用の基本的な触媒。
A チーグラー触媒の発見により低圧法高密度ポリエチレンの製造技術が確立され,また高分子の立体化学が著しく進歩したので,チーグラーはこの功績により1964年度のノーペル賞を与えられた。
A 四塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水ヘキサン中で混合したときに得られる黒色の沈澱で,これにエチレンを常温,常圧で吹き込むと,結晶性・密度,融点などが高く,機械的強度の優れたポリエチレンを生成することを1953年にドイツのチーグラー(Zigler)が見いだしたので,以来同氏の名を冠してチーグラー触媒といわれている。
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チーグラー・ナッタ触媒 Zigler−Natta catalyst
@ ポリプロ製造用の基本的触媒
A この触媒は低圧法ポリエチレンの重合触媒であるチーグラー触媒の研究から得られたものであることから発見者の名を冠してチーグラー・ナッタ触媒と呼ばれている。なお,ナッタは1964年にチーグラーとともにノーベル賞を与えられた。
B 三塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水ヘキサン中で混合して得られる黒色の沈澱で,これにプロピレンを加えて加熱すると結晶性,融点の高いアイソタクチックポリプロピレンが生成することを1955年にイタリアのナッタ(Natta)が見いだした。
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着色剤 Colorant, Coloring agent
@ 成形品や塗膜に一定の色彩を与えるために用いる染料及び顔料の総称である。
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沈バリ Precipitated barium sulfate
@ 沈降性硫酸バリウムの略称。
A プラスチック(複合材)の高比重化,高光沢グレード用及びゴム用充てん剤のーつ。
B 重晶石を焼いて硫化バリウムとし,これを水酸化バリウムとして,更に硫酸又は硫酸ソーダを加えて沈澱させたもの。
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TPX T.P.X Polymer
@ 新しい耐熱性ポリマーで,4−メチルベンテンー1の重合体である。
A プロピレンを出発原料とし,2量化して4−メチルペンテンー1とし,重合する。
B 比重が0.83と軽く(プラスチックの中で,比重が一番小さい),透明で200°Cまで成形品形状が安定で,耐熱性があり,耐寒性,耐薬品性に優れている。
C 1965年英国ICI社から発表された。
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添加剤 Additive agent
@ 高分子物質の性質を改良するために加える薬品類。
A 酸化防止剤,紫外線吸収剤,老化防止剤,滑剤,ブロッキング防止剤,静電防止剤,充てん剤などが含まれる。
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ドライカラー Dry color
@ 着色に当り,加工現場においてナチュラルぺレットに直接,着色することを意図した粉末着色剤のこと。顔料粒子をいろいろの表面処理剤で処理し,更に分散助剤を加えて微粒子状に粉砕したもの。
A ポリエチレン,ポリプロピレン,硬質塩化ビニル樹脂,ポリスチレンなどの熱可塑性プラスチックの着色に使用される。安価であるが,顔料を可塑剤のような有機液体中に分散させたペースト状着色剤(トナーカラー)に比べて,飛散性がある。
B ドライカラーのナチュラルペレットに対する配合単位量は,通常,被着色ペレット50kgに対し,ドライカラーの小袋1袋を配合するように管理されている。
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